東京電力が16日に発表した、同日午前11時現在の福島第一原子力発電所の状況は以下の通り。●使用済燃料プールの冷却作業・4月15日午後2時30分から午後6時29分、コンクリートポンプ車による4号機への放水を実施。・4月16日午前10時13分から、2号機について、仮設の電動ポンプによる淡水の注入を開始。●その他・このたびの低レベルの滞留水などの海洋放出による、発電所近傍を含めた測定ポイントにおける放射能濃度については、放出前1週間の推移と比較しても、大きな変動は見られず。また、放出された全放射能量は約1.5×10の11乗ベクレル。この低レベル滞留水等の海洋放出にともなう影響としては、近隣の魚類や海藻などを毎日食べ続けるとした場合、成人の実効線量は、年間約0.6 ミリシーベルトであり、一般に自然界から受ける年間線量(2.4 ミリシーベルト)の4分の1であり、海洋放出前の評価結果と同程度。・4月15日午後2時30分から午後3時45分、3号スクリーンポンプ室と4号スクリーンポンプ室の間にゼオライト(吸着剤)の土のう3袋を設置する作業を実施。・4月15日午前10時19分から午後5時、1~3号機の原子炉への注水ポンプ用分電盤等を、津波対策として高台に移設する作業を実施。