「FINETECH JAPAN 2011」にて、ロボットスーツ・HALの開発で有名なCYBERDYNEは、ユニークなマルチタッチ型ディスプレイを展示していた。「TACTO」は、1920×1080ピクセルのフルHD型46インチ・マルチタッチディスプレイで、直観的なインターフェイスとして、指ではらうようにフリックしてオブジェクトを移動させたり、ピンチインや、ピンチアウトにより、オブジェクトの拡大・縮小が可能だ。 これだけならiPod touchやiPadなどと、インターフェイス的にあまり変わらないが、TACTOには決定的な違いがある。それはマルチタッチで複数の人がインタラクティブにタッチできるということ。無制限の接触点を検出する上、すべての接触範囲のシルエットを高速に表現することが可能だ。これにより、多人数での会議や情報ディスプレイ、産業用制御パネル、教育、ゲーム、電子楽器など、幅広い分野で使えるだけでなく、アイデア次第では新しいアプリケーションが生まれる可能性もあるという。かつてCYBERDYNEは、ロボットスーツ・HALをリハビリ訓練へ応用させていたが、このTACTOも同様にリハビリ支援インターフェイスでの利用もできそうだ。