角川グループホールディングスとグリーは24日、インターネットコンテンツ事業で業務提携することを発表した。角川グループが有する雑誌・書籍・映画・アニメ・コミック・ゲーム等のコンテンツとSNS「GREE」のソーシャル性を相互に活用するのが狙い。 現在グリーはSNS「GREE」の会員2,383万人(2010年12月末)を基盤とした「GREE Platform」を展開し、ソーシャルゲームやソーシャルアプリなどのコンテンツを提供している。今回の提携では、角川グループの電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」と「GREE」のソーシャル性を融合させた、ソーシャル・ネットワーキング・サービスでは初となる「ソーシャル電子書籍アプリ」を、2011年夏ごろより「GREE Platform」で提供する。 「ソーシャル電子書籍」では、自分が購入した書籍を友だちと紹介し合えるほか、自分の購買履歴=本棚や、自分の書評を友だちと共有することも可能。友だちが欲しがっている書籍を購買してプレゼントするといった機能も提供される予定。さらに、将来的には、複数の“友だち”と読み進めたり、複数のユーザーの選択によってストーリーが変わっていくなど、既存の紙の本を中心としたコンテンツでは表現できない、ソーシャルリーディングを前提とした新しいコンテンツの開発も共同で行っていくとしている。 同時に角川グループの映画、アニメ等のコンテンツを活用したソーシャルアプリを「GREE Platform」で提供。第一弾として、現在アニメ放映中の人気ライトノベル「GOSICK」のソーシャルアプリを近日中に提供する。また、「涼宮ハルヒの憂鬱」「源氏物語」「ぺらぶ!a cappella love!?」のアプリも提供される予定。 なお、リアル書店での書籍の商品オビや販促物に二次元コードを付記し、そこからアクセスすることでソーシャルアプリの限定アイテムを付与するといったプロモも展開する予定。第一弾として、近日スタート予定のソーシャルアプリ「GOSICK」において、「BOOK☆WALKER」上の「GOSICK」原作を購入すると、そこでしか手に入らないアイテムがもらえるキャンペーンを3月中旬より展開する。