富士キメラ総研は、15年度までのブロードバンドビジネスに関する国内市場と技術動向について調査。「2011 ブロードバンドビジネス市場調査総覧」の概要を発表した。 それによると、主な市場規模は以下の通り。<2015年度予測>・TV向け映像配信:5,059億円(10年度比 110.9%)・スマートフォン・専用端末向け電子書籍:2,100億円(10年度比 70倍)・モバイル向けオンラインゲーム:940億円(10年度比 20.9倍)・インターネット向け広告:8,470億円(10年度比 142.1%)・モバイル向け広告:2,770億円(10年度比 177.1%) 注目されるサービスとして挙げられているのはSNSと映像配信。SNSは、ミクシィ(mixi)、ディー・エヌ・エー(モバゲータウン)、グリー(GREE)の3社の寡占市場で登録会員数は拮抗。ミクシィ(mixi)は、Facebookなどと競合するが、ソーシャルゲームを目的としたユーザー同士のコミュニケーションが主体で課金収入が大半を占めるディー・エヌ・エー(モバゲータウン)、グリー(GREE)とはユーザー層や利用目的が異なるとし、SNSはゲームの本格的利用拡大によって課金収入が急激に増大していると分析する。今後スマートフォンユーザーのすそ野が広がり、これらの端末向けサービスの開発により、展開が活発になる。SNSの課金収入は10年度見込は1,410億円だが、15年度には2,100億円(10年度比148.9%)になると予測。会員数は10年度見込8,250万人から15年度予測1億900万人(10年度比132.1%)に拡大する。 映像配信については、モバイルインターネットの利用拡大やインターネットTVの拡大などによって、ユーザーのPC利用時間が減少していくことも考えられるとし、インターネット接続対応TVの普及により、TV向けのブロードバンドサービスが充実すると予測する。またモバイル向けのコンテンツサービスは高成長するとみる。10年度見込は5,092億円なのに対して、15年度予測は6,030億円(10年度比118.4%)。このうち、テレビ向けは10年度見込が4,560億円に対して15年度予測は5,059億円(10年度比110.9%)としている。
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