インテリジェンスは25日、2010年10月~12月の転職求人倍率を発表した。この調査の転職求人倍率は、同社が運営する転職サービス「DODA」の転職支援サービス登録の個人求職者と、法人企業の求人数をもとに算出。 まず昨年12月の転職求人倍率は1.28倍で、2008年8月以降、2年4ヵ月ぶりに1.2倍台まで回復。リーマン・ショック以前の水準まで回復した。12月の業種別の求人倍率では、「メディカル」が3.20倍と最も高く、次いで「IT/通信/インターネット」(1.66倍)、「メーカー」(1.32倍)などとなった。さらにソーシャルネットワーキングサービスやフラッシュマーケティング企業を含む「メディア」(0.81倍)の回復も顕著だという。 全体として回復基調となった転職市場だが、特に関東エリアではソーシャルネットワーキングサービス企業やフラッシュマーケティングサービス企業の求人が増加しており、20代~30代の営業職を中心に、数百名単位の未経験者採用を行っているという。また業績回復に伴い、企業のシステム投資再開の動きが出始めており、システムインテグレータの採用が復活しているとしている。さらに同社は、新卒の採用活動が一段落する3月末~5月にかけては新たな求人が出てくると予測している。 同社は今年の転職マーケットのキーワードは、「語学力」であるとし、「アジア・中東など新興国市場の開拓、メーカー各社の生産拠点移管、IFRS対応、現地企業との業務提携など、グローバル化は加速度的に進行しており、営業職、企画・事務職、技術職と、いかなる職種であっても、専門知識に加え、語学力を備えた人材が求められ」るとしている。