米国の調査会社アイサプリ(iSuppli)は13日(現地時間)、4月に発表されたノキア製スマートフォン「N8」に使われている部品の一覧・コストを発表した。「N8」はOSに「Symbian 3」を採用しており、ノキア初のオープンソースモバイル端末。 iSuppliがN8を解体し、部品コストを算出したところ総額は$187.47だった。同社は6月に発表したiPhone 4(16GB)の部品コスト($187.51)と比較し、端末の特徴や構成部品は異なるものの、両機の部品コストがほぼ同じだということが判明したとしている。 同社はN8とiPhone 4の最も大きな違いとして、カメラをあげた。N8のカメラの部品コストは$31.08。同機は1,200万画素のCMOSセンサーを採用しており、500万画素のiPhone 4と比べ性能が大きく上回っている。これについてiSuppliは、「N8のイメージセンサーは我々が今まで解体・分析した端末の中で、最も優れたものだ。アップルはカメラ機能をiPhoneの差別化要因とは見ておらず、予算はデザインなどへ振り分けている。ノキアは明らかにN8の独自性をこの領域でだそうとしている」と述べた。 またN8の部品で最も高価な部位がディスプレイ($39.25)。ディスプレイにはサムスン製のAMOLEDディスプレイを採用。同社は「スマートフォンにおいてディスプレイ及びタッチスクリーンの質は最も重要な差別化要因であり、ユーザーの利用経験を大きく左右するものだ」とコメント。 N8のそのほかの部位のコストは、メモリーが$37.12、デジタルベースバンドプロセッサ・モバイルマルチメディアプロセッサが$22.00、PCBや金属、プラスチックなどの電気機械部品が$21.30などとなっている。N8の部品サプライヤーには、サムスンモバイル、東芝セミコンダクター、シナプティクス、村田製作所、テキサスインスツルメンツ、ST-Ericsson、ルネサス エレクトロニクスなどが名を連ねている。
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