5日に幕張メッセで開幕した「CEATEC JAPAN 2010」でNTTドコモは、充電台の上に携帯電話を置くだけで充電できる技術「ワイヤレス充電ケータイ」を参考出展した。 同社ではこれまでも電磁誘導方式による非接点充電技術を開発してきたが、従来は充電台側・携帯電話側それぞれのコイルの位置を一致させる必要があったため、機種ごとに専用の形状の充電台を用意するか、ユーザーが充電台上の特定の位置に注意深く電話機を置く必要があり、ワイヤレス充電のメリットを十分に生かせなかった。 今回出展された新技術では、置かれた電話機の位置を充電台が検出し、コイルを電話機の直下へ自動的に移動させるため、ユーザーが位置合わせをする必要がない。これによって使い勝手が向上するだけでなく、ひとつの充電台でさまざまな形状の電話機に対応できるほか、複数機器の充電も可能となる。 同社による商品化時期は未定だが、技術的にはワイヤレス充電の標準化団体であるWireless Power Consortium(WPC)が策定した規格に対応しているため、同団体のロゴマークがある機器であれば携帯電話以外でも音楽プレイヤーやデジタルカメラなどさまざまな機器を充電できるという。