Interop Tokyo 2010のぷらっとホームのブースでは、同社の企業ネットワーク用サーバーOpenBlockS 600、スケールアウト型分散ストレージCloudStation dssや2Uで4ノード運用可能な高密度サーバーシステムCloudStation Wシリーズなどが展示されている。 OpenBlockS 600は、2003年に発表されたPowerPC搭載の超小型LinuxBoxとして人気を博したOpenBlockS 266直系の後継機で、昨年、Interop Tokyo 2009の同社ブースに参考出品されていたものと基本的には同じである。 ちなみに同製品は、昨年、参考出品ながら「Interop Tokyo 2009 Best of Show Award」のプロダクト部門PC・サーバ・ストレージ・周辺機器の特別賞を受賞している。今年は製品化されて初の展示となる。 OpenBlockS 600は同266に比べて大幅に処理能力が向上しており、CPUにクロック600MHzのPowerPC、メインメモリに1GBのDDR2 SDRAM、128MBのFLASH ROM、1000BASE-T×2系統を搭載する。 また、本体のネットワーク設定や各種サーバのインストールおよび設定をブラウザから行えるなど、使いやすさも大幅に向上している。特にアプリケーションのインストールと設定を行う「Application Manager」は、DHCPやBIND、ApachやPostgreSQLなどのオープンソースアプリケーションだけでなく、desknet'sやDenbun、PacketiX VPNやHinemos Lightといったパッケージ製品にも対応しており、利用範囲は広い。 サイズは81mm(W)×133mm(D)×31.8mm(H)で、重量は265g。横幅はOpenBlockS 266と同じだ。そこでふと思い出したのが「ラックキット」の存在だ。OpenBlockS 266のオプションとして、同機を19インチラックマウント用の1Uシャシーに5台並べてマウントする「ラックキット」が販売されていた。OpenBlockS 600でも、同様のオプションが用意されるのかをブース担当者に質問したところ「現在のところご用意していませんが、今後については、お客様のご要望次第ですね」とのこと。期待したい。