ソフトバンクテレコムと富士通は24日、南アフリカ共和国で6月11日より開催されるサッカーイベント(W杯)について、全64試合のライブ中継をCS放送向けに提供すると発表した。 今回CS放送向けに提供する映像伝送サービスは、富士通の映像伝送装置「IP-9500」の映像圧縮技術「H.264」方式によって、高圧縮でありながら高い画像品質を確保。日本と南アフリカ共和国間全長1万4,000kmという長距離かつ限られた帯域内において映像の高速伝送を実現する。 ソフトバンクテレコムでは、これまで2002年、2006年に開催された同様のイベントならびに、2004年に行われたアテネオリンピックなど数多くの世界的なスポーツイベントにおいて映像伝送の実績があり、グローバルネットワークインフラを活用した映像伝送事業を展開している。また、富士通独自の「H.264」制御アルゴリズム、色情報フォーマット4:2:2での伝送により、サッカーという動きの激しいスポーツ素材においても、高品質のまま伝送を行うことができるとのこと。 今回、南アフリカ国内で行われる各試合の映像データが一元的に管理されるヨハネスブルグのIBC(International Broadcasting Center)から、映像伝送を24時間体制で運用する。大西洋とインド洋の2ルートの伝送路を確保することで、瞬間的なエラーや回線断が発生しても、すばやく切り替わる無遮断切替機能を使って長距離の映像伝送を行う。
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