直近の例として、山本社長は同社の企業向けネットワークサービス「FENICS II」とクラウドサービス基盤を連携し、機械同士を接続する「M2M」(Machine to Machine)通信によるリモート監視サービスについて説明した。これは、金属加工機メーカーのアマダと共同実験が実施されており、工作機械や車載機器に専用通信モジュールを付加することで、位置情報や稼働状況を収集し、機械の保守や物流支援に役立てるもの。
また、富士通フォーラム2010の具体的な見どころについての紹介もなされた。今回のイベントのテーマは、基調講演と同様に「夢をかたちに -shaping tomorrow with you-」だ。夢をかたちにする最先端の製品やサービスが登場している。
山本社長は、東京証券取引所の取引システム「arrowhead」の稼働事例や、クラウドコンピューテイング向けサーバプラットフォーム「PRIMERGY CX1000」、大規模なシステム運用に応える性能・拡張性を備えた最新ブレードサーバ「PRIMERGY BX900」、スタイルフリーのセパレート携帯電話「PRIME SERIES F-04B」、リモート消去によってモバイルPCの紛失・盗難対策が可能なセキュリティソリューション「CLEARSURE」、計算化学統合プラットフォーム「SCIGRESS」などについて簡単に触れた。