地球温暖化が着々進む!? 気象庁が「2010年4月までの日本の大気中二酸化炭素濃度について」を発表。温室効果ガス観測を行っている国内観測地点において、2009年の年平均大気中二酸化炭素濃度が過去最高となったことを明らかにしている。 気象庁は、岩手県大船渡市綾里、東京都小笠原村南鳥島、沖縄県八重山郡与那国島の国内3地点で、大気中の二酸化炭素濃度の観測を実施している。これらの地点の観測の結果、2009年の年平均値(速報値)は3地点でそれぞれ389.7ppm、388.0ppm、389.4ppmとこれまでで過去最高となったという。 また、年間で最も二酸化炭素濃度の高くなる春季においては、今年4月の観測値(速報値)はそれぞれ396.8ppm(綾里)、393.3ppm(南鳥島)、396.2ppm(与那国島)と、すべての観測点で観測開始以来の月平均値の最高値を記録しているそうだ。比較的都市部からは離れた地点での二酸化炭素濃度上昇は、日本全体、あるいは地球全体の現象と言える可能性も含んでいる。同庁では、あくまで測定値を公表しただけで、その原因や分析は行っていないが、今後は専門家による原因分析、予測が待たれる数値といえる。