キヤノンは11日、コンパクトデジタルカメラの新製品として「IXY 30S」を発表。27日から発売する。価格はオープンで、予想実売価格は40,000円前後。 同製品は、裏面照射型CMOSセンサー(総画素数約1,060万画素、有効画素数約1,000万画素)を搭載。ノイズ発生の少ない本センサーと、独自の映像エンジン「DIGIC」との組み合わせによる「HS SYSTEM」の搭載により、夜景や暗所の室内などの撮影に効果を発揮。手ブレや被写体ブレを抑制し、クリアな写真が撮影可能とうたう。 また、コンパクトサイズのIXY初として、開放絞り値F2.0(広角端)の明るいレンズを搭載。HS SYSTEMとの相乗効果で、さらに暗所撮影が強化されたという。望遠側F値はF5.3、焦点距離は28~105mm相当(35mm判換算)、ズームは光学が3.8倍、デジタルが約4倍となっている。 最大で8.4画像/秒の「ハイスピード連写」機能を備え、1,000万画素においても最大約3.7画像/秒の連写を可能とした。また、最大で240フレーム/秒の撮影が可能な「ハイスピード動画」機能も装備する。記録フォーマットは静止画がJPEG、動画がH.264(音声はステレオのリニアPCM)で、最大1,280×720ピクセルのハイビジョン撮影に対応する。 ボディは、丸みを帯びつつも先鋭的なデザインを採用した。カラーバリエーションはシルバー/レッド/ホワイト/イエロー/ブラックの5色で、レッド/ホワイト/イエローには高光沢なソリッドカラーを配している。 液晶ディスプレイは3型。外部対応メディアはSD/SDHC/SDXC/MMCで、インターフェースはUSB2.0/HDMIミニ/AV。バッテリは専用のリチウムイオン充電池。本体サイズは幅100×高さ54.1×奥行き23.6mm、重さは約175g(バッテリ、メモリーカード含む)。