オーストリアの通信会社のTelekom Austriaは4日(現地時間)、既存の公衆電話ボックスを電気自動車の充電スタンドとして活用する計画を発表すると同時に、プロトタイプ1件をオーストリア国内に設置したと発表した。 同社によると、現在オーストリア国内には計13,500台の公衆電話ボックスが設置されており、そのうち700台の双方向通信が可能な公衆電話ボックスを、電気自動車などの充電スタンドとして活用できるようにしていくとしている。1つの電話ボックスに対して、複数の充電機を設置することもでき、充電する際の駐車スペースも合わせて提供するという。 充電スタンドは、テスト期間中は無料で提供される予定だが、商用サービス開始後には、テキストメッセージや、ペイボックス、RFID(Radio Frequency Identification)カードによる支払いを想定しているという。今年末までに約30件の充電スタンドが設置される予定。 オーストリアの自動車協会であるVOCは、2015年までにオーストリア国内の電気自動車の数が115,000台、電気スクーターが60,000台まで増加すると見込んでいる。