財団法人マルチメディア振興センター(FMMC)は24日、インフルエンザ罹患状況に関する情報を収集し、その情報を地方自治体・学校園間で共有する「学校園インフルエンザ情報広域共有システム」(IISS:Influenza Information Sharing System)を発表した。 小中学校および保育所、幼稚園での罹患情報を収集するもので、兵庫県加古川市の学校園では11月から逐次導入され、12月初めには本格的に利用が開始されている。なお神戸市でも導入が決定されており、近く運用を開始するとのこと。 「学校園インフルエンザ情報広域共有システム」では、参加者は保有する情報を相互に提供し、共有することを前提としており、参加する自治体・学校園が、毎日の生徒/児童/園児の欠席状況をMicrosoft Excelの入力フォームからインターネット経由でシステムに登録することで、隣接した他の自治体・学校園を含めた欠席状況をWeb画面で参照できる。一部の自治体ではIISSに入力されたデータを県システムにも自動的に登録する機能もあり、「兵庫県学校サーベイランスシステム」とは自動データ連携も行っているという。サービスの利用は無料。参加者は地方自治体・学校園のみ。