オムロンは17日、リアルタイムに特定人物の顔を検出・照合し、画面と音で通報する商品「OKAO(おかお)スキャン」を発表した。2010年1月18日より販売を開始する。 「OKAOスキャン」は、カメラの映像からオムロン独自のセンサユニットで人の顔を自動的に検出し、管理用パソコンにあらかじめ登録した顔画像との比較により人物を特定し、画面表示と音で通知する商品。オムロンの顔センシング技術「OKAO Vision(おかおビジョン)」を活用し、登録済みの顔画像とカメラ映像内の顔画像との類似度を数値化、人物の特定を客観的に行うことができる。 OKAOスキャンは、センサユニットと市販のカメラおよび管理用パソコンから成るパッケージ商品で、導入がしやすく、すぐに対策を始めることが可能。あらかじめ登録する顔画像には人物情報と「お得意様」「不審者」などの種別を設定でき、その種別に応じた画面表示と音による通報ができるため、見るだけ聞くだけで、スピーディーに、来訪者に合わせたサービスの提供を可能にする。オムロンでは例として、お店やホテルでお得意様をいち早く検出し迅速に出迎えや適切な案内を行う、高齢者福祉施設や病院で徘徊癖のある入所者の予期せぬ外出を検出する、万引き常習者など不審者の登録により防犯対策とする、いったケースをあげている。