新聞紙面とAR(拡張現実)とWebの連携による、ユニークなコンテンツがスタートした。住友商事は、16日付けの新聞に、AR連動型新聞広告「情熱、コツコツ。」を掲載した。同社によると、AR連動型新聞広告の掲載は国内初で、これを皮切りに3回にわたり掲載する予定という。 「情熱、コツコツ。」は、パソコンで「情熱EARTH」にアクセスし、新聞掲載の指定のマーク(マーカー)を切り抜いてWebカメラにかざすと、パソコン画面上の、カメラが写し出す現実の空間に3Dの地球が浮かび、回り始める。地球上のさまざまな地域に、世界各地で活躍する同社のビジネスマンの記録やメッセージなどのコンテンツが用意されており、地図上のマークをクリックすると閲覧することができるという仕掛けだ。 ARは、iPhoneアプリ「セカイカメラ」で話題となっているが、現実環境にコンピュータを用いてデジタル情報を重ね合わせ、補足的な情報を与える技術、あるいはその技術を使った環境の総称だ。「セカイカメラ」などの携帯端末のGPS機能とコンパスの位置・方位情報によって表示される付加情報が選択されるタイプと、カメラにかざした特定の図形パターンを認識させることで情報を表示するタイプがあり、「情熱、コツコツ。」は後者となる。