米シスコは22日、プレゼンス システム/メッセージング ソフトウェアの開発企業であるJabber, Inc.を買収すると発表した。 Jabber社は、自分の状態(プレゼンス)を相手に知らせたり、インスタントメッセージを送ったりするためのプロコトル、クライアント、サーバを開発・提供している企業。オープソースを採用しその仕様がすべて公開されているため、さまざまなデバイスやアプリケーションとの連携が可能になっており、MSN Messenger、Yahoo!メッセンジャー、IRC、ICQなどにプレゼンスやメッセージを送ることも可能だ。 今回の買収によって、シスコはプレゼンス サービスとメッセージング サービスを「ネットワーク内」に組み込むことが可能になる。シスコは、Cisco WebEx Connectやシスコ ユニファイド コミュニケーションなどの複数のプラットフォームで、オンプレミス型およびオンデマンド型の2つのソリューションを提供することにより、ユーザに豊富なアグリゲーション機能を提供することができるようになるとしている。 今後Jabber社は、シスコが現在提供しているコラボレーション ポートフォリオのプレゼンス機能およびメッセージング機能の強化に向けてシスコと協力する予定とのこと。 この買収は、一般会計基準(GAAP)に基づいて計上される予定で、買収に関する財務的な条件は公開されていない。買収は、シスコの2009年会計年度上半期中に完了する見込みだ。