富士通は2日、京都大学に納入したT2Kオープンスパコンのシステム構築を完了し、同日より稼働を開始したと発表した。 同システムの大規模並列演算部はテクニカルコンピューティングサーバ「HX600」416台で構成され、理論ピーク演算処理性能は61.2TFLOPS、総メモリ容量は13テラバイト、基本ソフトはLinux、大規模SMPクラスタ演算部はUNIXサーバ「SPARC Enterprise M9000」5台、理論ピーク演算処理性能は5.7TFLOPS、総メモリ容量は4.5テラバイト、基本ソフトはSolaris、ストレージシステムはストレージシステム「ETERNUS2000」32台、総ストレージ容量は883テラバイトとなっている。また、大規模並列演算部はLINPACKベンチマークで50.5TFLOPSの実効性能を達成した。 京都大学では、同システムを大規模科学技術計算、大規模ゲノム情報処理、超大規模アーカイブ検索、コンピューターグラフィックスなどの新しい応用分野での需要を満たす中核的な計算基盤システムとして活用するとともに、筑波大学、および東京大学と連携したグリッド技術などの研究を強力に推進するとしている。