米アップルは8日、「Final Cut Server(ファイナルカットサーバ)」の出荷開始を発表した。 「Final Cut Server」は、映画・ビデオ制作者向けのメディアアセット管理&ワークフロー自動化ソフトウェア。サーバアプリケーションとして、デジタルアセットのカタログを自動的に作成し、サムネール、ポスターフレーム、低解像度クリッププロキシを生成できる。またクロスプラットフォームのクライアントに対応しており、Windows PCからでもMacからでも複数のディスクやSANボリュームを検索できる。たとえば、単純なキーワード検索から、IPTC、XMP、XMLメタデータを組み合わせた複雑な検索までが可能とのこと。 また、デジタルアセットやプロジェクトごとにユーザパーミッションを定義するきめ細かいアクセスコントロールの設定が可能なため、Final Cut Studioなどを用いた共同作業において、チェックイン/チェックアウト保護、バージョン管理、統合レビューと承認ツールを使って、特定コンテンツを表示させたり注釈を付けたり承認したりすることがより容易となった。 プロジェクトの出力には、業務用デジタルエンコーディングおよび圧縮ツールであるCompressor 3が利用可能となっており、iPhoneやWeb向けのH.264、映像編集用のProRes 422、DI向けの2Kなど、さまざまなフォーマットが利用可能。 Final Cut Serverは、オンラインのApple Store、アップル直営店、およびアップル製品取扱店を通じて順次販売される。価格は、1サーバおよび10個の同時利用クライアントライセンスの組合せが999ドル、1サーバおよび無制限クライアントライセンスの組合せが1,999ドル。なお日本におけるFinal Cut Serverの販売開始時期は未定とのこと。
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