今年のマイクロソフトブースはレイアウトこそ去年と似たような状態ながら、Windows Vistaのロンーチの去年とは様変わりし、Connected Experienceの考えを前面に打ち立てていた。つまりVistaはプラットフォームであり、その上にのるサービスなりユーセージを中心に展示を行っていた。 日本向けの話題としてはWindows HOME ServerはSP1となり、日本語を正式にサポートするようになった。従来のユーザーはWindows UpdateでSP1になるという。また、家庭のTVでWindows Vistaマシンにあるコンテンツを再生するExtender for Windows Media Centerも複数の会社から発売されるだけでなく、リビング向けの重厚なデザイン製品も登場したのが興味深い。 また、去年発表されたUMPC「origami」は2.0となりvistaベースの製品となっている。UIも改善が見られており、ログインパスワードの入力を画面上の絵をタッチする「Picture Password」となっていた。これならば、比較的長いパスフレーズにも容易に対応できそうだ。 ステージでは各種のデモンストレーションが行われていたが、その中でこのorigamiのデモとともにデザインにこだわったPCのショーが行われていた。基調講演でも触れられていたLenovoのU110やASUSのLamborghini VX3をはじめとしてデザインにこだわった「持つ喜び」とも言えるPCを多数展示しており、これを使ったショーとなっており、またPC Fashoin 2008として専用ブースの展示も用意されていた。 ただ、この手のデザインにこだわった製品はまだノートパソコンが中心で、デスクトップはHPのvoodooベースのものだけだった。もともとデスクトップはマザーボードの規格が固まっており、開発費をだして独自製品を出すのが難しい分野だ。当然デザイン性にこだわると開発コストが増すため、このあたりをどうするかがポイントになるだろう。