トレンドマイクロは8日、2007年度のウイルス感染被害年間レポートを発表した。 日本国内におけるウイルス感染被害報告数は前年より約30%少ない6万3,726件だったが、被害の分散化が進み、上位10種の感染報告数の合計は総報告数の4.5%と過去最低を更新した。 2007年はWeb経由の複合的な感染手法が猛威をふるい、金銭の詐取や情報の取得といった不正プログラムの目的指向が深刻化している。ウイルスの新種・亜種を大量にWebサイト経由で感染させる手法と巧妙なソーシャルエンジニアリング技術を組み合わせたhttp通信によるウイルスのダウンロードによる攻撃が日常化した。また、Mac OSやLinuxなど利用者が少ないOSやマイナーなアプリケーションが攻撃対象とされる事例が相次ぎ、今後もこの傾向は強まると同社では予測している。 ウイルス感染被害年間レポート2007年度版は以下の通り。順位 ウイルス名 通称 ウイルス種類 被害件数 発見時期----------------------------------------------------------------------【1位】BKDR_AGENT エージェント バックドア 832件 2003年8月【2位】TROJ_VUNDO ヴァンドー トロイの木馬型 342件 2004年11月 【3位】JAVA_BYTEVER バイトバー その他 277件 2003年5月【4位】TROJ_DLOADER ディーローダー トロイの木馬型 245件 2004年7月 【5位】TROJ_ZLOB ゼットロブ トロイの木馬型 230件 2005年11月 【6位】BKDR_HUPIGON フピゴン バックドア 214件 2005年2月【7位】WORM_RBOT アールボット ワーム型 206件 2004年3月【8位】WORM_SDBOT エスディーボット ワーム型 204件 2003年10月【9位】ADWARE_BESTOFFERS ベストオファーズ アドウェア 166件 2006年7月 【10位】EXPL_ANICMOO アニクモー その他 146件 2007年3月