ヤフーは5日、同社が運営するインターネットオークションサイト「Yahoo!オークション」において、商品未着トラブルの撲滅に向けた抜本的な詐欺対策を実施すると発表した。 今回の発表は、2007年7月から導入された「受け取り後決済サービス」を利用した取引では詐欺被害が発生しておらず、商品到着後に決済を行う方式が商品未着トラブル防止に高い効果があるという現状をうけたもの。具体的な対策法としては、12月より一部カテゴリにおいて受け取り後決済サービスと代金引換のみに限定し、その他のカテゴリでも代金引換を推奨する。今後は、来春以降に「Yahoo!ネットバンキング」と「Yahoo!かんたん決済」での決済において、落札者が支払った代金を同社が一旦預かり、商品の到着確認後に出品者の口座に振り込む仕組みを手数料無料で提供するほか、ジャパンネット銀行と共同開発中の仮想口座を利用した取引方法を来年夏までに導入する予定だ。 受け取り後決済サービスと代金引換のみに限定されるカテゴリと適用時期は以下の通り。・「カーナビゲーション」カテゴリ -2007年12月21日0時出品分より適用・「携帯電話本体」カテゴリ -2008年1月21日0時出品分より適用・「ギフト券」カテゴリ -2008年2月21日0時出品分より適用 また、不正に売買されたIDが商品未着トラブルなどの出品用IDとして悪用される例があることからID売買防止に関する啓発活動を実施し、警察庁および都道府県警への捜査協力、詐欺実行犯・不正ID売買者への法的措置の実施も強化する。 なお、4日にヤフーから発表された米eBayとの業務提携によるeBayからの出品物の取引では、出品者と落札者間の直接取引ではなく間に購買代行業者が入る取引形態となるためこの詐欺対策は適用されない。