マクロミルは12月3日より、東急エージェンシーと共同で、携帯型バーコードスキャナを用いた商品購買調査サービス「QPR(キューピーアール:Quick Purchase Report)」を開始する。 「QPR」は、これまで東急エージェンシーが提供してきた家庭内スキャンパネル調査法による商品購買調査サービス「QPR」をリニューアルし、マクロミルと東急エージェンシーであらたに共同展開するものとなっている。従来の家庭内設置型バーコードリーダーを用いたQPRに対して、新しいQPRでは、どこにでも持ち歩ける、携帯型の小型バーコードスキャナを調査モニタに貸与するため、コンビニエンスストアやドラッグストア、自動販売機など、屋外における商品購買データの収集も可能になる。 また、調査モニタ数とデータ収集エリアも拡大する。従来は、東京30km圏内の2,500世帯(59歳以下の主婦)を対象にデータ収集していたが、新サービスでは、マクロミルのネットリサーチモニタから、1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)、2府4県(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)エリアの16〜69歳の男女5,000人を「QPR専用モニタ」としてあらたに構築し、商品購買データの収集を行うとしている。 新サービスでは、消費者がどのように商品を購入しているか(購買層の広がり、購買頻度、購入チャンネル)を購買データによって把握するとともに、実際の商品購入者であるQPR専用モニタに対して、ネットリサーチによる消費者意識調査を行うことで、購買行動の背景(購買理由、離反理由)や購入商品の満足度なども把握できる予定だ。 調査サービスのメニューとしては、日々集積されるQPRモニタの購買データをもとに、週次、月次の時系列購買動向を定期帳票でレポートする「キューピーアール・トレース」、QPRモニタを対象としたネットリサーチ「キューピーアール・ミル」、キューピーアール・トレースをリサーチャーが分析し、レポート作成を行う「キューピーアール・アナライズ」などがラインアップされる。そのほか、簡易的なレポートから個別課題に応じたカスタマイズレポートまで、さまざまな要望に合わせて対応するとのこと。