CEATEC JAPAN 2007のNTTドコモブースでは、「人体通信」のデモンストレーションが行われている。人体通信とは、人体に微弱な信号を流し通信をする技術だ。 この人体通信を応用したアプリケーションとして、携帯電話をミュージックプレイヤーとしたワイヤレスヘッドホンが展示されていた。ヘッドホンを頭にかけ、携帯電話を握ると、人体に音楽のデータが通り、ヘッドホンから音楽が流れてくるのだ。また、携帯電話やヘッドホンに取り付けられたアンテナというか電極というか、データの送受信部は、肌に直接触れさせる必要はなく、ポケットに入れていても利用できる。 その他の応用例として、特定の場所に立つと床から携帯電話に人体通信を使ってデータを送るもの、ネックレスなどのアクセサリをカギにそれを身につけた人が携帯電話に触れないと利用できないなどがあげられる。また、携帯電話をポケットから取り出すことなく、決済ができる電子マネーやクレジットカードなどの例も紹介されていた。