引き続き、2008年に出荷を開始するWindows Server 2008、Visual Studio 2008、SQL Server 2008を中心とした、マイクロソフトが新たに提供するテクノロジー4種を、日本法人の担当者によるデモを交えながら紹介した。
■仮想化によるITインフラの最適化 デモを担当したマイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部の森屋幸英氏は、Windows Server Virtializationが提供する3つの価値を「サーバ統合」「資産移行の柔軟性」「ハードウェアリソースの有効活用」と説明。Windows Server Virtializationは、OSとハードウェアが1対1で動いているのではなく、ハイパーバイザ型と呼ばれる、薄いソフトウェアの仮想化レイヤをはさむことでパフォーマンスを維持しながらOSを並行動作させているという。
続くWindows Server 2008のダイナミックパーティショニングの紹介は、共同開発したNECとの連携デモとなった。これはOSを再起動させることなくハードウェアの追加・交換を可能にするもの。Itanium 2搭載の「NX7700」を用い、使用する4つのセルのうち、#2と#3が組み合わさって1つのOSを動作させた状態でWindows Server 2008 β3 英語版を動作。故障の予兆があるCPUやメモリを予備と交換する「Hot-Replace」を実行すると、NX7700のメモリコピー機能により、#3の内容が#6にコピーされ、#3が切り離される。このデモで実際に要したサービス停止時間は3.47秒であった。
■ユーザー視点による優れたエクスペリエンスの実現 マイクロソフト ディベロッパー&プラットフォーム統括本部の近藤和彦氏は、「人の力を最大限に発揮するためには、インターフェースがいかにすぐれたユーザー体験を提供できるかカギを握る」とし、Visual Studio 2008新機能が紹介された。Web開発機能で強化された1つとして、JavaScriptにブレイクポイントを設定できる機能をデモ。