イカノスとアセロスは7月30日に、VDSL2とIEEE802.11n(以下802.11n)による無線LANを搭載する加入者宅内機器(CPE)向けにリファレンス・プラットフォームを共同で開発したことを発表した。 同プラットフォームは、イカノスの高速・高集積VDSL2ゲートウェイ・プロセッサ「Fusiv Vx180」とアセロスの802.11n向けソリューション「XSPAN」を組み合わせたものとなっている。「Fusiv Vx180」は、マルチモードのVDSL2に対応するゲートウェイ機器向けのワンチップ・ソリューションで、動画などのリッチコンテンツ向けに最適化されている。最大2.7GHzの処理性能を持ち、VoIP、VPNセキュリティ、ルーティング、ブリッジング機能を搭載、既存のDSLプラットフォームと比較して半分の処理能力で802.11nをサポートする。 「XSPANソリューション」は、2.4GHz帯と5GHz帯の同時使用に対応する草案2.0に準拠するチップセット。これにより、電波干渉の少ない5GHz帯を遅延に敏感な音声や動画などのアプリケーションに使用、2.4GHz帯をデータ転送に使い分け、よりスムーズなトリプルプレイ・サービスを利用できる。 同プラットフォームに関する問い合わせはイカロスが窓口となる。