日本電気(NEC)は23日、5.6GHz帯に対応した無線LAN機器を発表。ルータ、アダプタの5機種、全11製品が用意されている。8月末に出荷を開始する。 今回発表された無線LAN機器は、電波法関係法令の改正により使用が可能になった5.6GHz帯に対応した製品。5GHz帯で利用できる無線チャネル数が、従来の8チャネルから19チャネルに増加。周辺に飛来する電波の影響を受けにくいチャネルの選択が容易に行える。また、従来の5GHz帯の電波と異なり、屋外での利用も可能だ。なお、発表された機器は、本体起動時に2.4GHz帯と5GHz帯を横断的にサーチして周囲の電波の影響を受けにくい無線チャネルを自動的に選択する機能「オートチャネルセレクト」を搭載している。 発表された5機種は、トリプルワイヤレスブロードバンドルータ「AtermWR7870S」「AtermWR6670S」、PCカード対応の無線LANアダプタ「AtermWL54SC2」、USB対応の無線LANアダプタ「AtermWL54SU2」、イーサネットコンバータタイプの無線LANアダプタ「AtermWL54SE2」。 AtermWR7870Sは、IEEE802.11a/b/g同時利用タイプ。AtermWR6670Sは、IEEE802.11aと、11b/gの切り替え利用タイプ。「らくらく無線スタート」機能に対応するため、無線LANの接続設定は本体のボタン操作で自動的に行える。また、米アセロス・コミュニケーションズ製の無線LAN高速化技術「Super AG」と、長距離化技術「XR」を採用。より高速な実効スループットと、より長距離での安定した通信を実現するという。 3種類のアダプタは、すべてIEEE802.11a/b/gに対応する。AtermWL54SC2は、アンテナ部分がフラットなため、ほかのPCカードの脱着を妨げることなく使用できる。AtermWL54SU2は、USBコネクタ部分と本体部分との間の接合部に、折り曲げや回転が可能な二軸回転機構を採用。さまざまな向きのUSBポートに対応する。AtermWL54SE2は、LANポートを4基搭載し、ネットワーク家電製品など4台までまとめて接続が可能だ。 単体およびセットモデル全11製品の型番、予想実売価格は以下のとおり。●AtermWR7870S 型番:PA-WR7870S 予想実売価格:13,800円●AtermWR6670S 型番:PA-WR6670S 予想実売価格:9,800円●AtermWL54SC2 型番:PA-WL54SC2 予想実売価格:6,800円●AtermWL54SU2 型番:PA-WL54SU2 予想実売価格:8,800円●AtermWL54SE2 型番:PA-WL54SE2 予想実売価格:12,800円●AtermWR7870Sワイヤレスカードセット(WR7870S+WL54SC2セットモデル) 型番:PA-WR7870S/SC 予想実売価格:15,800円●AtermWR7870S USBスティックセット(WR7870S+WL54SU2セットモデル) 型番:PA-WR7870S/SU 予想実売価格:17,800円●AtermWR7870Sイーサネットコンバータセット(WR7870S+WL54SE2セットモデル) 型番:PA-WR7870S/SE 予想実売価格:18,800円●AtermWR6670Sワイヤレスカードセット(WR6670S+WL54SC2セットモデル) 型番:PA-WR6670S/SC 予想実売価格:11,800円●AtermWR6670S USBスティックセット(WR6670S+WL54SU2セットモデル) 型番:PA-WR6670S/SU 予想実売価格:13,800円●AtermWR6670Sイーサネットコンバータセット(WR6670S+WL54SE2セットモデル) 型番:PA-WR6670S/SE 予想実売価格:16,800円