ブロードコム・コーポレーションは6月5日、高精細(HD)ビデオ・コンテンツ再生に関する新しいメディアPCソリューションを発表した。 それによるとこの新ソリューションは、CPU使用率を低減し、Microsoft Windows VistaおよびWindows XP環境にシームレスに統合することで、内蔵グラフィックス搭載のPCでも、Blu-ray DiscまたはHD DVDの再生を可能にしているとのこと。VC-1、H.264、およびMPEG-2など、HDダウンロード/HD放送コンテンツなどにも対応する。 従来のHDコンテンツ再生では、高いCPU処理能力、およびビデオ・ハードウェア・アクセラレーションを備えた専用グラフィックス・プロセッサなどの追加コンポーネントを必要とするため、PCのコストを増大させるのに対し、同社のソリューションを用いることで、HD対応であっても、ノートブックPCの価格を1,000ドル台に抑えることが可能となり、同時にバッテリ駆動時間を延長し、映画全編を再生することもできる、としている。 同ソリューションはPCI Expressミニカード向けの「BCM970012NB」、PCI Expressデスクトップ向けの「BCM970012PQ」、およびExpressCard 34向けの「BCM970012IC」の3種のアドイン・カード・フォーマット、または「BCM70010」および「BCM70012」を含むPCマザーボード・アプリケーション向けチップセット・ソリューションとして提供される。大量購入時の米国内販売価格40ドル未満で、6月5日同日より量産出荷される。