富士通は21日、フルHDに対応し、H.264方式の映像処理を行うLSI「MB86H51」の開発を発表。7月1日にサンプル出荷を開始するという。価格は30,000円。 MB86H51は、1,920×1,080ピクセルのフルHD映像を、H.264方式でリアルタイムに圧縮・復元が可能なLSIだ。同社の組み込みメモリ技術による小型・低消費電力化を実現し、メモリ内蔵型の1チップ化に成功。H.264ハイプロファイルに対応した映像処理LSIとして1チップのものは業界初だという。 H.264とは映像圧縮方式のひとつで、MPEG-2などよりも高いデータ圧縮率をもつ。デジタルAV機器などで映像の高精細化が進んでいることもあり、急速に普及しているという。 デジタルビデオカメラやHDDレコーダーのほか、監視カメラや放送機器など、民生用途から業務用途まで幅広い分野の製品に搭載が可能。高精細フルHD映像の高画質な録画・再生・伝送が可能になるという。