レッドハットは18日、企業の基幹システムに対応可能なLinux OSの最新版「Red Hat Enterprise Linux 5」の提供を開始した。提供形式は、従来と同様に、テクニカルサポート、製品アップグレード、修正プログラムの提供を含む年間料金のサブスクリプション形式となっている。
Red Hat Enterprise Linux 5のラインアップは以下のとおり。
・CPU数無制限のサーバ向け(1年間のスタンダードサポート/メディア別売り) 「Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform」:204,750円から ・2CPUまでのサーバ向け(1年間のスタンダードサポート/メディア別売り) 「Red Hat Enterprise Linux 5」:101,640円から ・1CPUまでのクライアント向け(1年間のベーシックサポート/メディア別売り/25台分) 「Red Hat Enterprise Linux 5 Desktop」:288,750円から
Red Hat Enterprise Linux 5では、新たにオープンソースの「Xen」をベースとした仮想化技術を採用。仮想化技術の採用により、通常は15%から20%程度と言われるCPU稼働率を最大で80%程度にまで高め、システム全体の性能を大幅に向上させることができる、と同社ではしている。
また、今回あらたに追加された「Advanced Platform」では、従来はオプションとして提供されていたクラスタリングソフトウェア「Red Hat Cluster Suite」と、ストレージの仮想化を可能にする「Red Hat Global File System」も統合。Cluster Suiteのフェールオーバ機能や負荷分散機能により、可用性の高いシステムが構築できるのに加え、分散ファイルシステムのGlobal File Systemにより、ストレージの利用効率を高めつつ低コストでミッションクリティカルなシステムが実現できるとしている。
《村上幸治》