NTTアドバンステクノロジ(NTT-A)および関連企業の米国US Conec社は5日、日本電信電話(NTT)が光アクセス網のケーブル接続用に開発した「多心一括コネクタ」技術をベースに開発・改良を進めたMTコネクタが、米国の通信会社であるVerizon社のFTTに採用されたと発表した。 同MTコネクタは、2本のガイドピンで位置合わせしてかん合する方式の開発により、光芯線の接続において1,000分の1mmオーダで位置合わせ可能となっているのに加え、MTコネクタ用フェルールがプラスチック精密成形品のため量産化が可能な点が特徴となっている。 NTTにおいては、当初、4芯あるいは8芯用の光ファイバ芯線テープ接続用として開発し、導入されていたものだが、IEC国際標準化への活動と米国での顧客需要の拡大に積極的に取り組むにつれ、12芯あるいは最大72芯まで多芯化。大規模なデータセンタのメインフレーム配線用やルータの装置内配線用として採用されるようになった。 そして、さらに改良を重ね、平均損失が0.1dBという単芯光コネクタ並みに高性能化されたMTコネクタ技術を開発。これに、屋外での使用が可能なように防水・堅ろうなネジ締結ハウジングを装着した「MFCコネクタ」として、Verizon社のトリプルプレイ用のFTTH光配線システムに採用されるに至った、と同社ではしている。