東映は5日、同社が運営するブロードバンドユーザ向けの劇場映画配信有料サービス「Movie Circus(ムービーサーカス)」にて、東映がこれまでに制作してきた戦記物11作を4月から9月にかけて順次配信していくことを発表した。同サービスはBIGLOBE、DMM、ShowTimeにて配信されており、料金は1作品367円/7日間(回数制限なし)となっている(BIGLOBEのみ368円)。 今回の配信は、7月に「Movie Circus」が開設2周年を迎えること、そして太平洋戦争の特攻隊員たちとそれを巡る人々を題材にした大作劇場映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」が5月に公開されることを記念してのもの。 今回の11作品中で最大の目玉は、東映とシナノ企画が提携して製作した「動乱 第1部 海峡を渡る愛/第2部 雪降り止まず」('80年)だ。昭和7年(1932年)に起きた日本帝国海軍の青年将校による反乱事件「五・一五事件」から、昭和11年(1936年)の陸軍青年将校による反乱事件「二・二六事件」までの風雲急を告げる時代を背景に、日本人の心を描いた一大叙事詩である。主演は、高倉健(青年将校役)と吉永小百合(その妻)。監督は、「日本沈没」や「八甲田山」でもメガホンを取った森谷司郎。日本映画史に燦然と輝く大作をぜひとも見ておこう。 そのほか、東映戦記三部作の「あゝ同期の桜」「人間魚雷・あゝ回天特別攻撃隊」「あゝ予科練」も今回配信される予定だ。配信スケジュールは以下の通り。・4月 殴り込み艦隊(1960) 南太平洋波高し(1962)・5月 人間魚雷・あゝ回天特別攻撃隊(1968) 悲劇の将軍 山下奉文(1953)・6月 動乱 第1部海峡を渡る愛/第2部雪降り止まず(1980) 二・二六事件 脱出(1962)・7月 あゝ決戦航空隊(1974) あゝ予科練(1968)・8月 最後の特攻隊(1970) あゝ同期の桜(1967)・9月 ルバング島の奇跡 陸軍中野学校(1974)