10日、日本アルカテルの企画で、次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)をテーマとしたセミナーが開催された。ここでは、オーストラリアでの次世代ネットワーク構築事例について紹介する。 豪テルストラでも、PSTN(公衆電話交換回線網、Public Switched Telephone Networks)からの収益減に直面しているという。こうしたビジネス状況を改善し、新たなサービスを効率的に実現することを狙って現在推進しているのが、次世代ネットワーク構築プロジェクト「Titan」だ。 中核となるのは、IP/MPLS(Multi Protocol Label Switching)ベースのコア・ネットワークで、これが堅牢でスケーラブルなバックボーンとなり、全サービスのプラットフォームを構成する。さらに、2009年6月には、単一のIPネットワークでエンド・ツー・エンドの接続を実現する予定になっているという。 目標としたのは「create a world of 1 click, 1 touch, 1 button, 1 screen, 1 step solutions」ということで、つまりエンドユーザーがあらゆるサービスにごく簡単にアクセスできるネットワークの実現、と言い換えることができるだろう。 コア・ネットワークには、一般電話回線(PSTN)、ブロードバンド接続によるデータ通信、第3世代(3G)携帯電話などのサービスがすべて統合され、ユーザーが求めるすべてのサービスを単一ネットワークをベースに提供できるようになるという。