インテルと日本初のブロードバンド列車を運行する首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)が今年のクリスマスに向けて共同でクリスマスツリーを制作。10日、完成披露と点灯式を開催した。展示期間は11月10日から12月25日の終電までで、つくばエクスプレス秋葉原駅コンコース内オープンスペースに展示されている。 このクリスマスツリーは、2006年に列車内・駅構内を含めた全路線に無線LAN環境を整備し、今年8月に開業1周年を迎えたつくばエクスプレスと、その無線LAN化を支援し、8月にCore 2 Duoプロセッサーを発売したインテルが、両社にとって特別な年を記念して製作されたもの。 ツリーのデザインプロデュースは、来年で創流80周年を迎えるといういけばな草月流の第四代家元である勅使河原茜氏が担当し、約2,000個のCPUを使って装飾してある。5メートルもあるこのツリーは、インテル共同社長の吉田和正氏と首都圏新都市鉄道の代表取締役社長である高橋伸和氏により点灯された。 その中でまず吉田氏から「両社はITを通して協力しあっているが、どちらの会社にとっても象徴的な1年となった。そんな、思いで深い1年を記念し、また秋葉原と筑波の間を通勤で使っている人々が少しでも安らいでもらえればということを意識しながら完成に至った。また『普段使っているパソコンの一番重要な頭脳ともいうべきCPUとはこういう物ですよ』というのが分かってもらえたら大変うれしい」とコメント。 続いて高橋氏からは「2006年はブロードバンド列車元年。今後、世界中でブロードバンド列車が誕生すると思われるが、その先駆けとなれた記念すべき1年となった。今回のクリスマスツリーはもとより、12月末までつくばエクスプレス沿線ではITエクスプレスからイルミネーションエクスプレスへという企画も進行中でこちらも是非期待していただきたい」とした。 なお、特別イベントとして今回の点灯式でも行われたハンドベルによる演奏会が12月23日(土)、24日(日)の2日間、13時、15時、17時の3回行われる予定だ。