この合意により、今後マイクロソフトはWindowsとLinuxの両方を必要とするユーザーに対し、ノベルが開発するLinuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise」を正式に推奨することとなる。また、SUSE Linux Enterprise Serverのメンテナンスとサポートに利用できるクーポンを配布する。
両社は、新しいソフトウェアソリューションの設計やテスト、技術開発やサポートを共同でおこなう研究施設を設置する予定だ。主に仮想化技術、物理サーバと仮想サーバの双方を管理するWebサービス、文書フォーマットの互換性の3分野を重点的に取り組むとした。WindowsとSUSE Linux Enterpriseの混在環境での管理やMicrosoft Active DirectoryとNovell eDirectoryの統合的運用、Microsoft Office systemとOpenOffice.orgの相互互換性を高める仕組みを提供するほか、Open XMLフォーマットおよびOpenDocumentのフォーマット変換ツールの開発を開始する。