宇宙通信は30日、衛星通信の消失訂正技術を応用した分散ストレージの広域実証実験を11月から開始すると発表した。 同社では2003年度に開発を開始し、2004年度には情報分散エンジンを完成。2005年度には次世代分散ストレージシステムのプロトタイプを構築し、検証を進めていた。今回は、北海道、富山、東京、大阪、福岡、沖縄の6か所に分散して設置される。なお、これらの接続には分散IXが用いられている。 実験ではこのように広域に分散させても、速度や帯域の利用率などパフォーマンスに影響が出ないか検証する。 広域分散ストレージでは、災害が発生しある地域のストレージが停止しても、データが広域に分散されているため、機能は停止しないという特徴がある。また1か所のデータが漏えいしても、分散されたデータを結合しないと意味のある情報とならないため機密性が高い。