第19回東京国際映画祭の初日を迎えた21日夜、オープニングスターを招いたセレモニーが六本木のグランドハイアット東京で盛大に行われた。 レッドカーペット、アリーナイベントが終了した後に行われたオープニングセレモニーには、司会にジョン・カビラ、クリス智子が登場、角川チェアマンの挨拶や審査委員の紹介などが行われ、最後に安倍晋三総理が登壇しスピーチを行った。首相就任後、公の場に登場するのは今回が初めてとなる。 そのスピーチの中で安倍総理は自らを“大の映画ファン”とし、その著書の中で3本の映画を引用したことなどを語った。 また、「映画は素晴らしい思い出を与えてくれます。映画そのものも素晴らしいわけですが、その映画を見たときはどんな気持ちでどんな思いでいたのかということを覚えています。誰と観に行ったかということも重要な要素です。その映画の出来、不出来に関わらず、初めてのデートで観た映画はいつまでも覚えているものであります。私にとってもそうでありますが、その映画が何であったかは家内の手前秘密にさせて頂きます(笑)」などと話した。 スピーチの途中では、“映画祭”を“音楽祭”と間違え来場者の笑いを誘う一幕もあった。独特のトークと常に会場を見回し話すその話術には、多くの来場者が引き込まれていた。また、スピーチ終了後には会場内を挨拶して歩くなど、気さくさもアピールしていた。