今回セキュリティ更新の対象となるソフトは、Windows本体に加え、「Internet Explorer 6」や「Outlook Express 6」、Officeと多岐にわたっているので早急に対応した方がいいだろう。また、office向けの更新プログラムでは今回Macintosh用のものも用意されているので、Macユーザーも確認してほしい。
なお、これらのアップデートはWindowsだと「Microsoft Update」または「Windows Update」から、Mac OS Xだとソフト内の「Microsoft AutoUpdate」から修正プログラムにより自動適用できるようになっている。
今回公開されたセキュリティー情報は以下のとおり。
■深刻度:緊急(9件) ●Serverサービスの脆弱性により、リモートでコードが実行される(921883) ・セキュリティ情報の番号:MS06-040 ・影響を受けるソフトウェア:Windows Server 2003/XP/2000 ●DNS解決の脆弱性により、リモートでコードが実行される(920683) ・セキュリティ情報の番号:MS06-041 ・影響を受けるソフトウェア:Windows Server 2003/XP/2000 ●Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(918899) ・セキュリティ情報の番号:MS06-042 ・影響を受けるソフトウェア:Windows Server 2003/XP/2000、Internet Explorer 6/5.01(2000 SP4のみ) ●Windowsの脆弱性により、リモートでコードが実行される(920214) ・セキュリティ情報の番号:MS06-043 ・影響を受けるソフトウェア:Windows Server 2003/XP、Outlook Express 6 ●Microsoft管理コンソール(MMC)の脆弱性により、リモートでコードが実行される(917008) ・セキュリティ情報の番号:MS06-044 ・影響を受けるソフトウェア:Windows 2000 ●HTMLヘルプの脆弱性により、リモートでコードが実行される(922616) ・セキュリティ情報の番号:MS06-046 ・影響を受けるソフトウェア:Windows Server 2003/XP/2000 ●Visual Basic for Applications(VBA)の脆弱性により、リモートでコードが実行される(921645) ・セキュリティ情報の番号:MS06-047 ・影響を受けるソフトウェア:Office XP(SP3)/Project 2002(SP1)/Visio 2002(SP2)/Office 2000(SP3)/Access 2000 Runtime(SP3)/Project 2000(SR1)/Works Suite 2006〜2004/Visual Basic for Applications SDK 6.4〜6.0 ●Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行される(922968) ・セキュリティ情報の番号:MS06-048 ・影響を受けるソフトウェア:Office 2003(SP2/SP1)/Office XP(SP3)/Office 2000(SP3)/Office v. X for Mac/Office 2004 for Mac ●Windowsカーネルの脆弱性により、リモートでコードが実行される(917422) ・セキュリティ情報の番号:MS06-051 ・影響を受けるソフトウェア:Windows Server 2003/XP/2000
■深刻度:重要(3件) ●Windowsエクスプローラの脆弱性により、リモートでコードが実行される(921398) ・セキュリティ情報の番号:MS06-045 ・影響を受けるソフトウェア:Windows Server 2003/XP/2000 ●Windowsカーネルの脆弱性により、特権が昇格される(920958) ・セキュリティ情報の番号:MS06-049 ・影響を受けるソフトウェア:Windows 2000 ●Windowsハイパーリンク オブジェクト ライブラリの脆弱性により、リモートでコードが実行される(920670) ・セキュリティ情報の番号:MS06-050 ・影響を受けるソフトウェア:Windows Server 2003/XP/2000
《村上幸治》