ノベルは本日、エンタープライズ向けLinuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise 10」シリーズを発売した。
SUSE Linux Enterprise 10には、「SUSE Linux Enterprise Server 10」および「SUSE Linux Enterprise Desktop 10」の2製品がラインナップされる。価格はオープンだが、予想実売価格は41,880円(zSeries以外の32CPUまでの1サーバ1年間のアップグレードプロテクションライセンス)と6,000円。ライセンス販売される。
サーバ向けのSUSE Linux Enterprise Server 10は、インテルアーキテクチャでのXen 3.0のサポートやXenハイパーバイザによる準仮想化、インテルバーチャライゼーション・テクノロジおよびAMD-Vのサポートなど豊富な仮想化機能が特徴だ。YaSTモジュールによる仮想マシン管理機能も用意された。また、監査機能とレポート作成機能を強化したNovell AppArmor 2.0や高度な侵入検知機能を搭載してアプリケーションセキュリティを高めている。
対応プラットフォームは、IA32、AMD 64、インテル64、インテルItaniumプロセッサファミリー、IBM System i5/iSeriesおよびIBM System p5/pSeries、IBM System z9/zSeries(64ビットのみ)。
デスクトップ用途に適したSUSE Linux Enterprise Desktop 10は、3Dデスクトップ環境Xgl、オフィススイートOpenOffice 2.0ノベル版、Novell AppArmor 2.0、デスクトップ検索ツールBeagle、Exchange対応コラボツールNovell Evolutionといった多彩なアプリケーションを搭載する。また、ActiveDirectoryとの完全互換やYaSTとAutoYaSTによる自動インストール・設定が利点として挙げられた。