デルは20日、同社の事業戦略発表会を都内で開催し、同社のジム・メリット社長が2006年第1四半期の業績や今後の戦略を説明した。第1四半期の売上高は、米国外の市場とエンタープライズ事業が成長を牽引し、前年同期比6%増の142億ドルを達成。直近の4四半期では、売上高が567億ドルとなった。 製品の出荷台数は、全世界で前年同期比13%増の約1,000万台。なお、PC出荷台数の成長率は、5年前(2000年)の実績と比較して250%の成長率を達成した。 事業分野別に見ると、モバイル製品が12%増、ソフト/周辺機器が11%増、エンタープライズが10%増、サービスが28%増。 2005年度の業績は、売上高が560億ドル、営業利益が50億ドルで過去最高を記録した。「業界の対前年売上同期比が10%増であるのに対し、デルは14%増で業界の約1.5倍も成長している。利益成長率は、業界が3.2%増のところ、同社は8.6%増の2.5倍で、業界随一の財務指標だ」とアピールした。 国内市場では、2006年第1四半期の出荷台数が市場の伸びの5倍となる24%増を達成。防衛庁の案件では、過去最大規模である56,000台のクライアントPCを納入した。 2005年の国内シェアは12.3%で第3位。シェアの順位は前年と変わらないものの、メリット社長は対前年同期比20%増の成長率を強調した。 同社は今後、顧客満足経験の向上、エンタープライズ/サービス事業の拡大、ハイエンドコンシューマー市場の開拓に取り組んでいくという。同社のユーザーサポートセンター「宮崎カスタマーセンター」は、6月現在で約300名体制となり、年内には500名体制とし、さらなる増員を図る。また、川崎の営業部門も100名増員し、営業体制を強化するという。