WIDEプロジェクトと、BINDを開発する米NPOであるInternet Systems Consortiumは、東芝との共同研究によって、DNSサーバの次世代バージョンであるBIND9の性能を大幅に引き上げる研究プロジェクトを完了したと発表した。 BIND9の従来の実装では、サーバ上のメモリ領域を複数のサーバが頻繁に参照および更新するため、その衝突によって著しく性能が低下していた。同研究で改良した実装では、参照個所を可能な限りスレッド単位に分割することで、それぞれのスレッドが最大限に並列して実行できるように工夫すると同時に、サーバのデータベース構造も抜本的に見直し、スレッド間の衝突が起こりにくくするような改良を施したという。 この改良により、従来比で最大2.1倍の性能を実現し、複数CPUの利用によって旧バージョンよりも豊富な機能をより高い性能で実現することに成功。次世代インターネットのインフラ構築に大きく貢献することが予想される。 同研究の成果はすでに、すでにBIND9の次世代バージョン(9.4.0a5)にも採用され、オープンソースとして公開されている。この成果をまとめた論文はUNIX関連の学会である「USENIXカンファレンス」でも採択されているほか、6月19日に予定されている総務省戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)成果発表会で報告される予定だという。
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