KDDIとセイコーインスツル(SII)は20日、通信モジュールの開発・供給にかかわる業務提携に合意し、提携第一弾の製品として軽量・省スペースモデルの通信モジュール「M1TA01A」を共同開発したと発表した。なお本モジュールは、KDDI推奨通信モジュールとして4月中旬より販売を開始するとしている。 今回の共同開発についてKDDIは、「これまでも、au携帯電話網を利用したCDMA 1X通信方式の無線パケットデータ通信に対応した通信モジュールを提供してきましたが、データ通信カードなど小型製品の開発ノウハウを持つSIIと提携し、リモート監視などに最適な小型・軽量、省スペースタイプの通信モジュールを実現しました」と発表している。 M1TA01Aは、KDDI通信モジュールの特長であるOTA(Over The Air:無線による電話番号等、加入者情報の書込み・消込み機能)を標準搭載しているため、通信機能の開始や停止をリモートで行うことができ、端末の効率的な運用が可能だという。また、通信アダプタやテレメトリング装置など、産業機器への組み込みが容易になると同時に通信モジュール搭載機器を低コストで開発することが可能になるとしている。 なお同モジュールにおいては、「KDDIモバイルソリューションパートナー(KDDI-MSP)」に登録されているパートナー企業である安川情報システムより、通信アダプタ「intesse D2CoreSeries D2-K’s」の発売が決まっているほか、さまざまなパートナー企業が新通信モジュール対応製品を開発しているという。 新通信モジュールのおもな仕様は以下のとおり。●製品名:M1TA01A・通信方式:CDMA 1X/cdmaOneパケット交換・通信速度:下り最大144kbps/上り最大64kbps・消費電流:省電力モード時平均5mA、通信時最大700mA・アンテナ:外部アンテナに接続、電源:DC、3.5V〜4.2V・外部インターフェース:シリアルインターフェース×2・制御コマンド:ATコマンド(シリアル1)・特殊コマンド(シリアル2)・温度条件:保存温度-40〜85度C、動作温度-30〜60度C・付加機能:センタープッシュサービス/CIPLサービス対応、OTA機能、日付時刻情報取得機能、簡易位置情報・サイズ・重量:37×50×5.3mm、23g