ソフォスは31日、2006年3月のコンピュータウイルスの報告数をまとめた「トップ10ウイルス」を発表した。 今月新規にランクインしているClagger-Iは3月に出現したトロイの木馬で、eBayユーザーなどが利用しているオンライン決済システムPayPalからのメールを装って配信されるという。同社では、実際にPayPalが実行形式のファイルを添付したメールを配信することは絶対にないとして、当該メールの取り扱いに注意を促している。 2006年3月におけるトップ10ウイルスは以下のとおり。[1位]W32/Zafi-B(17.3%)[2位]W32/Netsky-P(15.3%)[3位]W32/Nyxem-D(7.9%)[4位]W32/MyDoom-AJ(4.1%)再浮上[5位]W32/Mytob-EX(3.6%)[6位]Troj/Clagger-I(3.4%)新規[7位]W32/Mytob-BE(3.1%)[8位]W32/Netsky-D(3.0%)[8位]W32/Mytob-FO(3.0%)[10位]W32/Mytob-Z(2.8%)再浮上その他(36.5%) 4位のMyDoom-AJと10位のMytob-Zは、いずれも2005年4月に初めて検知されたウイルス。数か月に渡ってチャートからは姿を消していたが、今回再浮上したことで、現在も被害を与え続けていることが改めて確認された。 なお、同社の調査によると、2月に使用されたメールのうち0.9%(メール108通に1通)がウイルスメールであるという結果になったという。また、同社では、3月に850件の新規ウイルスを検知・駆除対応した。現在までに検知したウイルス数は合計で120,042件に達している。