世界一周の船旅でもブロードバンド。総務省関東総合通信局は、Maritime Telecommunications Networkに対して、客船「飛鳥II」に設置する携帯移動地球局の無線局免許を付与した。これにより、航行中であっても、最大10Mbpsのインターネット接続が利用できる。 飛鳥IIは、郵船クルーズが保有する豪華客船。初代「飛鳥」を引き継いで2月26日に就航したばかりで、4月4日〜7月14日には世界一周のクルーズに旅立つ。 これまで外洋を航行する船舶は、陸上との通信は64kbpsと遅く、電話やFAX、一部のデータ通信に限られていた。しかし飛鳥IIでは、最大10Mbpsと高速になるため、電子メールやWebの閲覧のほか、IP電話やテレビ電話の利用も可能になる。 実際には船内の「コンピュータープラザ」に設置されたPCにて、Webとメールが有料で利用できる。なお、乗客が持ち込んだPCの接続はできないとのことだ。