米マイクロソフトは15日(現地時間)、今まで「Office 12」の開発コード名で呼ばれていたOfficeの次期システム製品「2007 Microsoft Office system」(2007リリース)を、2006年末までに発売すると発表した。これと合わせて、統合ソフト、アプリケーション、サーバソフトやサービスの新規および改良バージョンから構成される同製品のラインアップも発表されている。なお、日本国内での製品ラインアップなどについては未定としている。
ボリュームライセンスユーザー向け製品「Office Professional Plus 2007」は、従来の「Office Professional Enterprise Edition 2003」が大幅改良されたもので、「Office SharePoint Server 2007」との統合や、「Office Communicator」などとの連携を通じ、強力な情報管理やチームワークのためのソリューションを可能にするという。
また、新製品となる「Office Enterprise 2007」は、「Office Professional Plus 2007」の機能をベースに、「Office Groove 2007」と「Office OneNote 2007」の機能を含めたもので、コラボレーションや移動環境でのアプリケーションシナリオの拡張を可能にしている。
さらに、パッケージ製品においてはOffice製品の生産性を家庭でも利用可能にする新たな選択肢が提供される予定で、「Office Student and Teacher Edition 2003」の更新版である「Office Home and Student 2007」は一般ユーザーにも提供するとしている。
その1つである「Office SharePoint Server 2007」は、ポータルとコンテンツ管理、ビジネス情報およびビジネスプロセスを統一することによるコラボレーション効率の向上、より多くの情報に基づく意志決定、基幹アプリケーション間のコンテンツ制御などを可能にする唯一のサーバ製品となるはずだ、と同社ではしている。
また、「Office Project Server 2007」「Office Project Portfolio Server 2007」「Office Forms Server 2007」などのサーバ製品は、それぞれプロジェクト管理、ポートフォリオ管理、電子フォーム管理などに特化したサーバ製品として提供。
さらに、「Office Groove Server 2007」は、「Office Groove 2007」を企業環境全体に展開する場合に必要となる中央管理、データリレーやデータ統合といった機能を提供。また、展開が小規模な場合は「Office Groove Enterprise Services」を利用することで、経済的な中央管理やデータリレーが可能になるとしている。