東芝は、次世代バッテリーと目されている「小型ダイレクトメタノール型燃料電池」を参考出品し、来場者の注目を集めた。 このバッテリーは「メタノール」を燃料とする燃料電池で、今までのバッテリーと異なり充電ではなく、燃料を直接補給して発電させる点が特徴となっている。そのため、「直接改質型メタノール燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)」と呼ばれている。 ブースでは、ノートPC向けの「アクティブ型」と、携帯デジタルオーディオプレーヤーや携帯電話など向けの「パッシブ型」という2種類のDMFCを展示。アクティブ型は高出力が必要なため燃料がカートリッジ方式となっているのに対し、パッシブ型はさほど出力が必要ないものに採用され燃料が直接補充式となっているのが特徴だ。 また、世界最小のDMFCとしてギネスブックに登録されたというユニットも参考展示されたほか、説明員の方は補充するメタノールを入れておくパッケージを持ちつつ興味を持った来場者たちに解説を行っていた。 製品化は、飛行機への持ち込み規制などの規制緩和が行われる予定の2007年となっているが、規制緩和が早まればその限りではないと担当の方は語っていた。ただし、可燃物であるメタノールを燃料として使っているため販路をどうするのかなど、クリアしなければならない課題はまだまだ多いともしていた。
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