三菱電機は10日、色空間の広さやディスプレイの色再現域を評価するための色票集「Munsell Color Cascade」で規定された色の96%を表示可能な「広色域6原色LEDバックライト液晶ディスプレイモニター」の試作機を開発した。これにより、印刷機の色をディスプレイで忠実に再現することが可能になり、印刷・写真業界の校正作業など高い色再現性が求められる分野での活用が期待できるとしている。 同ディスプレイでは、液晶パネルのバックライト光源に6色の単色LEDを採用し、3色ずつ分けた2組を交互に点灯する「フィールドシーケンシャルバックライト方式」と、新たに考案された信号処理技術により、今まで以上に広い色域表示が実現できたという。また、2組のLEDグループの光量を個別に検知して最適な光量比に補正する「ビルトインキャリブレーションシステム」を搭載することで、LEDの温度変化による光量差が随時補正されるため表示画面の色ずれが低減しているという。