インターネットイニシアティブ(以下IIJ)は、ルートおよびノバテックと共同で「超小型マルチ・プラットホーム・モバイル・ルータ」を開発し、そのルータソフトウェアの中核部分として「SEIL Engine」を組み込みで提供した。 超小型マルチ・プラットホーム・モバイル・ルータはPHSや3G携帯電話、無線LAN(IEEE802.11a/b/g)と接続できるモバイルルータで、モバイルIPによりアクセス網が変わってもシームレスなモバイル通信を実現するもの。超小型であり、3ウェイ(バッテリー/DC/AC)電源に対応する。ノバテックによる小型ハードウェアと、IIJによるNetBSDベースの組み込みルーティング技術、ルートの無線モバイルIP技術を融合させて開発された。 SEIL EngineはIIJが開発・販売している高機能ルータ「SEILシリーズ」に搭載しているソフトウェアで、今回は共同開発したルータに組み込みソフトウェアとして、NetBSD基本部とIIJが独自の拡張を行ったモジュール群を提供している。 なお、同ルータは4月7日・8日にホテル日航東京で開催される「インテル・デベロッパ・フォーラムJapan2005」で展示公開される。 超小型マルチ・プラットホーム・モバイル・ルータの詳細は次のとおり。●寸法:80(幅)×150(奥行)×30(高さ)mm●インターフェイス: Ether×2、USB2.0×2、IEEE802.11a/b/g、PCMCIA×2 ●電源: バッテリー、DC-12V、AC-100V●サポートプロトコル:IP filter、IPsec、VLAN、Bridge、IPv4/IPv6、 PPP/PPPoE、NAT/NAPT、RIP/RIPng、DHCP、SNMP、NTP、Syslog、 MIP(MBA protocol)、NEMO(Network Mobility)