IIJでは2月24日(木)から、個人向けネットサービス「IIJmio」に、米国MX Logic社のフィルタリングエンジンを採用した迷惑メールフィルタ機能を無料で追加する。同社によればMX Logic社のエンジンは、最高98%の確率で迷惑メールをブロックするという。 今回提供されるシステムでは、同社のサーバ上に迷惑メールを仕分けする「ごみ箱」が置かれている。そのためユーザはローカル環境で迷惑メールを受信することなく、スパムはすべてサーバ上で処理される。 この機能が無償提供されるのは、「IIJmioセーフティメール」「IIJmioパーソナルドメイン」「IIJmioプライムメール」の3サービスだ。これによりIIJmioが提供するすべてのメールサービスにフィルタリング機能がつくことになる。 同機能では、迷惑メールである確率を0%〜100%のスコアで出し、メールヘッダに「X-MX-Spam:スコア(数字)」のような形で付加される。また同社が迷惑メールであると判断したことを示すフィールドも付け加えられる。 一方、ユーザ側は、「全てのメールを受け取る」「IIJが迷惑メールと判断するメールはごみ箱に入れる」「スコアが○%以上のメールはごみ箱に入れる」という3つの処理を選択できる。 またユーザは、サーバ上にある「ごみ箱」の中身をチェックし、迷惑メールとして処理されたメールを確認することも可能だ。 ただし誤判定された場合は、ユーザがそのメールを同社経由でMXLogic社に提出し、フィルタの精度を高めていく必要がある。 今回導入されるフィルタ機能は、迷惑メールのパターンを学習させることで処理する「ベイジアン方式」に加え、「ヒューリスティック方式」など複数のフィルタリング方式を組み合わせている。 ヒューリスティック方式とは、メールヘッダの「Received:行」などの各フィールドやメール本文を解析し、「スパムらしさ」を判定するものだ。 なお同社では、すでに同じ機能を法人向けメールアウトソースサービス、個人向けネットサービス「IIJ4U」で提供している。