9月25日午後、東京渋谷にある電力館TEPCOホールで、「EggMusician」で見事にダウンロードランキング一位になったバンド「EXSMO」のライブがあった。 「EggMusician」とは、4月から9月末まで、東京渋谷電力館の隣にあるTEPCOひかり体験スポット「TEPCO FACTORY」で、楽曲を無料でダウンロードできるというイベントだ。常に40〜50曲ほどエントリされていた中で、EXSMOの「ひかりときめき 眩しさの中で…」は5月〜7月まで3ヶ月連続で月間ダウンロード数でトップを獲得した(4月はノーエントリだった)。 実は、EXSMOのメンバの一人である熊野秀樹さん(27)は、TEPCOひかりコンテンツ「casTY」の看板である「ひかり荘」の住人だった。casTYが正式オープンする前、まだテスト配信していた頃から今年8月までの約2年、熊野さんはひかり荘に住んでインターネットテレビを配信してきた。今回エントリした「ひかりときめき 眩しさの中で…」も、ひかり荘に集まってきた常連さんと一緒に作った曲だ。今回のTEPCOホールでのライブにも、曲作りに参加した数多くの常連さんが集まって盛り上げていた。 現在、熊野さんはひかり荘を出て1人でアパートに暮らしている。そしてTEPCOひかりを引いた自宅から「ひかライブ」を配信している。スタジオであるひかり荘からの配信と、まったくの自宅からの配信、どのように違うのだろうか、熊野さんにお伺いした。「今はひかり荘を出てアパートに住んでいるので、『ひかライブ』という個人放送局でライブ配信しています。外からはやっていることは同じように見えるかもしれませんが、僕自身の気持ち的にはまったく別物でです。ひかり荘はインターネットテレビを配信するスタジオですからライブ配信するのはごく当たり前じゃないですか。しかし、普通のアパートで自分でライブカメラをセッティングしてとなるとやっぱり違います。特に感動したのが、スタジオ(ひかり荘)じゃなくても同じことができるんだということです」(熊野さん) また、EXSMOのもう一人のメンバである田中大介さん(28)は、熊野さんのひかり荘生活の影響について次のように語る。「ひかり荘でライブ配信をするようになってから、明らかに話が長くなりました。また、説明もかなり細かくなりましたね」(田中さん)「インターネットライブは見ている方が常連さんとは限らないので、どうしても細かいことまで説明しないとわかってもらえないんです。実は、僕は話しベタで、音楽ライブのときも何を話したらいいのかわからなかったんです。それが、今では話を始めたら止まらなくなるほどおしゃべりになりました。これも、ひかり荘で不特定多数の人と長い時間(7〜10時間という長時間のライブもあった)、話した経験の賜物でしょう(笑)」(熊野さん) casTYの親会社である東京電力 光ネットワーク・カンパニー ジェネラルマネージャー 田代哲彦氏は次のように語る。「ひかり荘は光ファイバを使った個人放送局のお手本なんです。そして、熊野さんがやっているひかライブはひかり荘の発展型でしょうか。いずれは、ひかライブを使って各人が自宅から配信するようになるのではないかと予想しています」 未来を夢みるバンドの楽曲無料ダウンロードは9月30日まで行っている。すぐにTEPCO FACTORYに行って、好きな楽曲を探してみようではないか。■TEPCO FACTORY 住所:東京都渋谷区神南1-12-10 営業時間:12:00〜20:00(年末年始を除いて無休 EggMusician期間:9月30日まで